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2009.07.15

トヨタで働く管理栄養士(その4)

こんにちは

トヨタ生活協同組合の管理栄養士、渡邉真吾です

さて、前回のブログでもお伝えしたとおり、今回は職場でどのような業務内容を行っているかについて説明したいと思います

トヨタの管理栄養士は、最初の1年目は各食堂に配属され、 「現場を知る」 ことから始まります。 現在トヨタでは計131箇所の食堂が運営され、種類は工場・事務・技術・寮・病院など様々です。

これらのどこかに配属されますが、その配属先によって1日の食数は異なり、それぞれで臨機応変な対応が求められます。
(大まかに、200~3000食くらいの差があります

こうした現場経験を積んだのち、2年目からは栄養士業務を中心に

献立作成
メニュー開発
顧客満足度調査
現場指導 など

1年目の経験がないとできない仕事が中心となります。

下の写真は、 「皿うどんセット」 です。

Photo

長崎県の名物である皿うどんとカステラを添えて期間限定で販売しました。

そして、3年目以降は特定健診の保健指導や新食堂のレイアウト作成、さらには海外支援の仕事などが主な業務内容となってきます。

ここで 「海外支援」 について少し説明します。

親会社であるトヨタ自動車が海外で事業をする際、海外での長期滞在が余儀なくされます。

そのため、車の売買のために海外に拠点を置くためには、普段の食事をサポートするために管理栄養士の同行が必要となってきます。

現在は・・・

チェコ、ポーランド、中国、アメリカ、カナダ・・・・・

と、支援実施国と支援計画中の国を合わせて9カ国で活動中です。

海外では日本の法律ではなく、その国の法律に従事するため、健康増進法で定められている管理栄養士の必置義務とは異なりますが、国家資格を持つ管理栄養士でないと現場の人達の指導に説得力がありません。(「世界のトヨタ」である以上、海外で食堂を立ち上げるなら管理栄養士がいなければ日本のレベルも問われますしね

管理栄養士は患者のQOLを向上させることはもちろん、海外支援をすることによってトヨタ車の売り上げに大きく関わり、さらにはGDP(国内総生産)までも動かすことになります!

トヨタで海外支援することはここまでの影響があるのです。

みなさん、これはすごいことではありませんか?

管理栄養士の可能性は本当に大きいです

是非、みなさんも管理栄養士として社会で活躍してほしいです。

さて、次回は

休日や寮での生活について書きますので、また楽しみにしていてくださいね

#卒業後の活躍