健康栄養学科の中村です。
私は「栄養教育論」を教えています。
先日、3年生の授業で「慢性腎臓病(CKD)」の集団栄養教育を行い、8つのグループが、それぞれ普及啓発、保存期、透析期をテーマに発表をしてくれました。
CKDの栄養教育は本当に難しいです。病気や治療内容の知識、さらに相手をアセスメントする力、授業内では時間が足りないくらいの内容です。
私が常日頃、学生に伝えている「相手の選択肢を増やす指導」。どうやったら食事療法の選択肢を増やすことができるのだろうと考えながら、3年生は一生懸命に取り組んでくれました。
保存期の指導を行ってくれたグループを紹介します。
このグループは低たんぱくの特殊食品(たんぱく質含有量を少なくしたご飯やパンなど)を用いて栄養教育をしました。この特殊食品は、バイオテックジャパンさんのご厚意で提供してくださったものを使用しました。
学生からのコメントです。
CKDの栄養教育について
渡邊さん:低たんぱく食を使用することで、どれほど主食の選択や量が増えるのかを視覚的に分かりやすく伝えることに大変さを感じました。
小林さん:CKDのステージごとに食事管理法が異なり、CKDの特性を理解した上で患者様に教育を行うことは難しいと感じました。
目﨑さん:一般の人に伝わる工夫が難しいと感じました。
低たんぱく特殊食品について
長谷川さん:食感がもちもちしていて美味しかったです。普通の米と比べても違和感なく食べられました。
清水さん:丸パンはレンジで温めたらとても柔らかくなり、食べやすかったです。普通のパンより甘みがあったように感じました。
次は乳幼児期の集団教育と教職員への個別栄養教育の準備ですね!3年生の皆さん、これからも頑張っていきましょう!
*バイオテックジャパンの皆様、製品を提供してくださりありがとうございました。