皆さん、こんにちは。教員の鈴木です。今日大学で防災訓練がありました。震度5強の想定です。落ち着いて、学生も教職員も避難して無事終了しましたが、これが実際なら、室内の物が落ちて壊れたり、室内が怖くて外に飛び出る人もでてくる位、強い揺れです。私は前職(行政栄養士)で、中越大震災、中越沖地震、東日本大震災時の「食の対応」をしました。今年1月1日の能登沖地震では新潟県内でも大きな被害を受けました。災害時に大切なことは、まず自分の命を守る行動、次に大切なのは救われた命を守るための「食の確保」です。災害時に救援物資はすぐには届きません。そのために、日ごろの食の備えこそが重要です。
皆さんは食品を備蓄していますか?多くの人は「していない」と答えます。では自宅にツナ缶やレトルトカレーはありますか?多くの人が「ある」と答えます。
そうです、缶詰、レトルト食品、それらは立派な備蓄食品なのです。日本災害食学会では、常温で6か月保存できるものを全て備蓄食品としています。3年も5年も保存できる特殊食品でなくてもいいのです。普段使いの食品を保存し、消費期限前に普通に食べ、買い足しておくこと、この「ローリングストック」の考え方をもっと広く普及していきたいです。
災害時の食の備えのハードルをぐっと下げて、できることから始めてみませんか?
4年生総合演習:災害時の食の備え発表
オープンキャンパスにて食料備蓄のすすめ(4年生)