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2025.08.29

運動と腸に関するお話

こんにちは。教員の青木です。
皆さん、運動は好きですか?夏は暑くて運動なんてしたくない!という方も多いですよね。
僕はトレーニングが好きなので定期的に運動しているところです。

さて、今日は運動と腸についてのお話を少し取り上げたいと思います。
運動と腸?全く関係ないじゃん!と思う方も多いかもしれませんが、運動生理学・生化学分野だと意外に関係性があることが分かってきています。
では、腸にとって良いのか?悪いのか?と言われるとケースバイケースという答えにはなってしまいますが、その点について考えていきましょう。

まずは腸にとって良い点から。結構前の研究にはなりますが、運動がストレス性の腸管障害を予防するという結果が報告されています。
2014年のLuoらの研究では、マウスに対して拘束ストレスを与えると物理的に腸上皮が障害されるのに対し、事前に1時間の水泳運動を行わせたマウスでは障害が減弱されると報告されています(B.Luo et al., Brain, Behavior, and immunity, 2014)。

一方で、悪い点についてです。高強度の急性運動(400m×6本×3セット)を行った場合、腸の損傷マーカーが血中で増加するという研究が報告されています(Pugh et al., Appl. Physiol. Nutr. Metab, 2017)。
つまり、激しい運動は腸の上皮細胞に対してダメージを与えてしまうということですね。

上記以外にも、運動すると腸の栄養素の消化吸収分子が上昇するという良い報告があったり、暑熱環境下で運動すると腸のダメージが増えてしまうという悪い報告があったりと、運動は腸にとって良くも悪くも影響を及ぼすということが分かります。

腸に対して良い効果を得たいのであれば、運動の強度や、時間、頻度、環境を適切に選んでいくということが大事ですね。
ちなみに昨年フルマラソンを完走した時は、食欲がわかず、高熱が出たので、研究結果のように長時間の運動は腸やその他身体へのダメージが大きかったのだろうと感じました。
では、暑さに気をつけてお過ごしください。

#教員メッセージ