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2025.11.12

臨床栄養学実習Ⅰ~糖尿病の展開食づくりに挑戦!~

こんにちは。健康栄養学科2年のMです。

今週の臨床栄養学実習では、「糖尿病の展開食」をテーマに献立作成から調理、提供までをグループで行いました。
糖尿病食はエネルギーや炭水化物量だけでなく、PFCバランス(たんぱく質・脂質・炭水化物の比率)にも配慮しなければならず、献立表を作る段階から頭をフル回転させました。
単位換算をしながらエネルギーを調整するのは難しかったですが、実際の病院や施設ではこの計算が日常的に行われていることを思うと、管理栄養士の仕事の奥深さを感じました。

 また、実際の提供現場を想定した献立づくりも重要な学びのひとつでした。温冷配膳車で提供することを考えると、温かい料理と冷たい料理の配置や食材の状態が大きく関係します。
盛りつけのタイミングや食感の維持など、机上の計算だけでは見えてこない現場の工夫を意識する必要があることを実感しました。

 さらに、私たちは今回の実習で「爪楊枝や串は使わない」という指導も受けました。
口腔機能が低下している方や嚥下障害のある方の場合、誤嚥やけがの原因になるからです。
見た目をよくしようとつい使いたくなりますが、安全に食べてもらうための工夫こそ臨床栄養の視点だと感じました。



 完成した献立を先生方に評価していただくと、彩りや料理の重量、使っている食材、切り方などの具体的な指摘を多く受けました。
自分たちは上手くできたと思っていても、現場経験のある先生の目線はやはり違います。悔しさと同時に、プロの視点を少しでも身につけたいという気持ちが強まりました。

 今回の実習を通して、ただ栄養バランスのよい食事をつくるだけでなく、安全で、食べる人の立場に立った「臨床の食事提供」の大切さを学びました。これからも一歩ずつ、現場感覚を身につけていきたいと思います。

#大学生活