こんにちは
健康栄養学科4年の佐藤千菜美・山崎温美です
前回の本田さんに引き続き、私たちは、2013年3月21日~22日の2日間、訪問したロマリンダ大学についてお話します (^O^)!
ロマリンダ大学は、アメリカでも最大級の私立医科大学の1つで、管理栄養士、理学療法士、作業療法士などの養成課程があります
セブンスデー・アドベンチストという宗教を信仰する学生や教員が多く、健康的なライフスタイルを送ることを心がけています。
訪問初日には、まず、管理栄養士養成課程の先生方から、大学のカリキュラムについてお話していただきました
日本の管理栄養士とアメリカの登録栄養士;Registered Dietitian(略してRD)は、同じような位置づけだと思っていましたが、実際にはカリキュラムや試験制度は異なっていました。
ここからはホームページ(http://www.eatright.org/)に書かれていたことですがRDになるためには、アメリカ栄養士会(Academy of Nutrition and Dietetics)の定めた教育プログラムを終了し、アメリカ栄養士会の信任組織であるCDR(Commission on Dietetic Registration)という栄養士登録委員会の認定試験に合格し、登録しなくてはいけないようです
日本では管理栄養士試験に合格すれば一生資格を維持する事が出来ますが、RD登録を維持するためには、5年ごとに指定された栄養関連単位を取得し、登録を更新しなければいけないようです
日本では栄養士が経験を積むことで、管理栄養士試験の受験資格を有することができますが、アメリカでは栄養士:Dietetic Technician, Registered (DTR)が経験を積んだからといって、RDになることは出来ません。
勉強する内容、専門知識に大きな違いがあるため、DTRとRDの仕事内容、給与などには明確な違いがあり、RDは栄養のエキスパートとしての立場が確立しているとのことです
ちなみに大学では、二年間哲学やアート、社会学、代数、化学などの必須教養の科目をみっちり勉強し、単位を修得後にようやく専門科目を勉強し始めるようです
さらに驚いたことは、とにかく学外実習(臨地実習)が多いことです
私たちの実習が約220時間なのに対して、アメリカでは1200時間と日本の約5倍の時間、行っていました
大学訪問の際には、病院での患者様へのインタビューの仕方を模擬的に体験させていただきました
このようにより実践的な実習を多く行うことにより、専門的に学ぶことができると感じました
就職先としては病院や企業、学校、保健所などがあり、起業する方もいるそうです
また、大学ではベジタリアンや黒人の方の疾病について多くの研究がなされていました
特にナッツの研究が長年行われており、研究のお話をしていただくと同時に、研究で使用したのと同じナッツをふんだんに使った料理をランチとして振る舞っていただきました
これらの料理は皆、先生方の手作りです
メニューは豆腐ハンバーグ・コールスロー・チョコレートブラウニーや新鮮な果物です
ここで驚きなのが、ブラウニーは脂質を40%カットしており、ランチ全体の脂質も抑えられていました
どれもとても美味しかったです
↑料理を作ってくださったBert先生と。
さらに、本学教員が新潟の紹介や大学の説明と日本の管理栄養士養成課程についてのプレゼンテーションを行い、学生も「日本の病院管理栄養士について」、「日本とアメリカの病院食について」プレゼンテーションをし、意見交換を行いました。
その後、キャンパスやカフェテリアの見学もさせていただきました
また、訪問2日目には、附属病院であるメディカルセンターを見学しました
メディカルセンターは陽子線治療と小児心臓手術で有名な病院で、今回は厨房内の見学もさせていただくことができました。
短い時間でしたが、とても充実した大学訪問となりました。ロマリンダ大学の先生方をはじめとする皆さま、本当にありがとうございました。
次回は、山口さんから小児病院見学について紹介してもらいます。お楽しみに!