みなさんこんにちは、健康栄養4年山口です
今回は3月19日に訪問したロサンゼルスにあるChildren’s hospitalについてお話しします。
Children’s hospitalはその名の通り小児科病院になります
1901年に設立され、病床数は347床です。
患者は新生児~21歳までおり、年間1万人もの入院患者がいるそうです。
まずエスターさん、ウメさん、ニコルさんの3人のRD(Registered Dietician)の方々からそれぞれお話を伺いました
↑スライド前方左からニコルさん、ウメさん、エスターさん
エスターさんからは臨床栄養士の仕事についてお話をしていただきました
アメリカでは臨床現場(病院)で働く場合RDの資格が必須となります。
資格取得の方法は、研修報告(その2)を見てね
Children’s hospitalにはRDが30人おり、それぞれのフロアの担当になります。
ちなみに日本の病院でも最近は病棟配置の管理栄養士が増えてきているようですが、人数的にはまだまだ少なく私が実習に行った病院は3名でした。
そう考えるとアメリカの病院にはRDがたくさんいるのですね
ウメさんからは外来患者についてお話していただきました。
外来は年間で30万人もの患者が訪れるそうです。
外来では医師を中心としたチームで協力して患者を色々な角度から診るそうです
日本では、栄養サポートが必要な入院患者のために、NST(栄養サポートチーム)と呼ばれるチームがありますが、アメリカでは入院患者だけでなく外来患者にもチームでサポートしているのですね
さすがNST発祥の地、アメリカです
外来患者では、患者の状況の把握、家庭でのケアがとても重要となります。
みんなと同じように学校や遊びにも行くことが出来るようにどのようにサポートしていくか、家庭との連携はもちろん、学校や地域の医師との連携も行われているそうです。
そして、家庭、患者である子どもへの教育も育っていく段階に応じたケアを行っているそうです
ニコルさんからはRD全体についてお話していただきました。
アメリカでは現在RDの役割が広がりつつあるそうです。
スーパーマーケット、メディア、さらには自分で開業する人、他にも製品開発やレストラン、大学教授などなど。
RDはこんなにたくさんの場所で活躍しているのですね!
このようにたくさんの場所で活躍する理由は、業界の競争が激しく企業もRDを求めているのですが、何より自分たちからもその知識を活かして売り込んでいるそうです。
このようにしてアメリカではRDがどんどん活躍していっているのではないかと思います。
最後に病棟を見学させていただきました
(写真は患者様の顔を写さないようにとのことで、ほとんどありませんが…。)
まず病院の廊下です!
さすが小児病院とあって、壁もかわいくデザインされています。
こちらは栄養室の写真です。
PCだけでなく、冷蔵庫や電子レンジ等の機器も置いてありました。
(どういった際に使っているのかは分かりませんが…。)
そして、写真にはないのですが各フロアには子どもの遊戯室があるそうです
こちらは子どもたちに安らかに過ごしてもらうために作られた部屋で、この部屋では一切の治療行為は行わず、ただただ「遊ぶ部屋」だそうです。
やはり子どもたちは治療に対して恐怖心があるため、こういった遊戯室のような場所も必要なのですね。
小児科病院ならではの特徴ですね。
↓こちらは病棟案内で説明を聞いているところ
見学が終わると1Fにあるカフェテリアでお昼にしました
ちなみにこちらのカフェテリアは誰でも利用できるそうですよ。
さすが病院のカフェテリアでしょうか、野菜もたくさんあり健康面にも配慮していました
とてもおいしかったです
アメリカの病院はやはり日本とまた違った部分も多く、非常に勉強になりました
次回は事業所(TOYOTA自動車)のカフェテリア見学について桑原さんからお話してもらいたいと思います!
ありがとうございました