健康栄養学科の斎藤です
このブログを書いている日(9月23日:秋分の日)にちなみ、
“おはぎ” についての豆知識をご紹介します。
「秋分の日」に食べるものの定番として、私が真っ先に
思い浮かぶのは、“おはぎ” です。
皆さんのお家でも、秋分の日には、このような “おはぎ”を
お墓やお仏壇にお供えしていませんか?
私は、この2年間は、コロナの関係で郷里に戻ってお墓参り
をすることが叶いませんが、お盆または秋分の日には、
“おはぎ”をお供えしていました。
では、 “おはぎ”をお供えする理由は何でしょうか?
また、季節や地域によって、
“おはぎ”または “ぼたもち”と呼ぶことがありますが、
何が違うのでしょうか?
いろいろな説があるようです。
“ぼたもち”は、牡丹の季節、春のお彼岸に食べるもの
(牡丹餅が “ぼたもち” になったという説)
“おはぎ” は、萩の季節である秋のお彼岸に食べるもの
(萩ということばを丁寧に表現して、御萩→“おはぎ”になったという説)
さらには、
つぶあんを “おはぎ”、こしあんを “ぼたもち”という説 など。
地域によっても、呼び方や作り方が違うなど、調べれば調べるほど、
なるほどと面白い発見があります。
さらに、
おもちには「五穀豊穣」、小豆(赤色)には「魔除け」の意味があるらしく、
ご先祖様への感謝と家族の健康を祈願して、“おはぎ”や“ぼたもち”を、
お供えしているという意味もあるようです。
季節ごとの行事食には、
おせち料理、七草がゆ、節分の恵方巻、端午の節句のかしわもち、
冬至のかぼちゃなどがありますが、“おはぎ”や“ぼたもち”も、
行事食の一つとして大切に受け継いでいきたいものです。
11月24日は「和食の日」です。
〔11 = いい 24 = 日本食〕
https://washokujapan.jp/1124washoku/
この機会に、和食および和食文化を見直し、普段何気なく食べている
行事食の意味や由来を調べ、先人の知恵に触れてみることをお勧めします。