2年生の食品衛生学実験担当の田村です
夏休み中に5日間、集中授業で食品衛生学実験がありました
大学では、各実験・実習室に入室する際にはエタノール消毒をすることになっています。
このエタノール消毒ですが、どのくらい効果があるか、気になりませんか
食品衛生学実験の授業では、実験室入室時にいつものようにエタノールで消毒をしてもらい、その手にどのくらい菌が残っているのか、手の菌を採取し、一晩培養しました。
一般細菌(白い培地)と、ブドウ球菌(赤い培地)で、手形を採ります。(写真1)
一般細菌の方は、石鹸でよく洗浄した後に、もう一度手形を採りました。
さて、結果はいかに
思った以上にエタノール消毒後でも一般細菌が残っていることがわかりました。(写真2)
手形の指の上の方に、少しまとまって生えている菌は、爪を立てたところにいた菌です。
(結構いましたね)
さらに、「上手な手洗い方法」に従って手洗いした後では… (写真3)
手のひらのシワや、指先にまだ菌が残っていることがわかりました。
(なかなかしぶといです)
コロナ禍で、いつも以上に手洗いや除菌の意識が高まっていますが、過信しないで今一度丁寧に、じっくりと手洗いを心がけましょう
「上手な手洗い方法」(公益社団法人日本食品衛生協会)