教職課程(栄養教諭コース)担当の森泉哲也です。
「佐渡ロングライド210」とは、ロードバイク(自転車)で佐渡島を巡る大会のことで、一周すると210kmになりますが、距離や登坂によって4つのカテゴリーに分けられています。ロングライドはスピードを競うレースではありませんので目標は完走です。私は2015年からエントリーし、130km('15)、100km('16)、100km('17)を完走してきました。
2018年のチームミーティングで210kmにエントリーすることが決まりました。未知の距離への挑戦ですので、練習量を増やしたことは言うまでもありませんが、栄養戦略として私が試みたのがカーボローディング(グリコーゲンローディング)でした。カーボローディングとは、簡潔に言うと、食事で多くの糖質を摂取し、運動時に消費される筋グリコーゲンの貯蔵量の限界を高めておくことで持久系競技者のパフォーマンス向上を狙う、試合の数日前から行う食事法のことです。
昨年のブログで紹介したレコーディングダイエットに当時の記録がありますので示します。
私はスポーツ栄養学の専門家ではありませんが、とりあえず私の体重70kgの場合1日3500kcalの糖質補給を目指して4日前から実践した記録です。当時私は1食700kcal台以下を目安に食事をしていましたが、率直な感想として1日3500kcalを摂取するのはとても大変でした。
さて、にわかスポーツ栄養士の企みのおかげかどうかは不明でしたが、何とか210kmを完走することはできました。しかし、大会終了後、大手製薬会社に勤務する友人から最新のカーボローディングの情報を得たのをきっかけに詳しく調べてみると……カーボローディングがやみくもに炭水化物を摂取すれば良いわけではないことや、カルシウム、カリウム、ナトリウム、鉄、そしてビタミン(特にB系)なども、持久力には必要不可欠な栄養素であることなど栄養素に関すること以外にも様々な配慮事項があることが分かりました。しかも、そもそも私のような市民ロードバイカーにカーボローディングが必要だったかどうかも疑問に思えてきたのでした。
210kmを完走できたのは、カーボローディングの効果であったことを全否定はしないまでも、大きな要因としては、各エイドステーションでの栄養補給であったように思われます。実は、そのことを証明するような出来事が翌年2019年のロングライド(210km)で起こるのですが、そのことは次回のブログで紹介することにします。
↑スタート直後
↑黒姫付近
↑フィニッシュ!