毎日暑い日が続いていますが、お元気ですか?
今回は、授業を担当している生化学実験について紹介したいと思います。
健康栄養学科は管理栄養士を目指す学科ですが、栄養学(基礎、応用のほか、公衆栄養、臨床栄養などもあります)、調理学、食品学、食品加工学、食品衛生学といった、直接管理栄養士の現場の仕事に関わるような専門科目以外にも、生理学や、生化学といった科学系の基礎科目もあります。
当科では、1年生で生化学の講義を学び、2年生で生化学実験の授業を行います。
どんな実験をするかというと、
*薄口醤油 vs 濃口醤油 家で使っているのはどっち?
・日常の味付けには欠かせない醤油の塩分を、モール法という滴定法で定量
*わずかに回収できたグルタミン酸の味は、格別です!
・昆布からうまみ成分でお馴染みの、「グルタミン酸」を抽出
*コロナ禍では話題になっていたPCRをやってみた!
・PCR法を用いて遺伝子組換えをしている大豆を検出
*生化学実験の最後の大物実験!?
・大腸菌を用いて、遺伝子組換え実験
とバラエティに富んでいます。
生化学は、栄養学や医学や生理学だけではなく、食品学や食品衛生学とも重なる部分が多い科目です。
管理栄養士は、物事を科学的な視点から深く理解することが欠かせません。
化学はちょっと苦手かな…という人もいるかもしれないですが、当科の先輩たちも頑張っていますよ。
実験は丁寧に取り組むこと、どうしてそうなったのか結果を見極めていくことが大切です。
そのため時間もかかるものですが、何かを突き詰めていくのは面白いですよ。
普段の「これ何だろう?」とか「どうなっているのかな?」と疑問に思う気持ちを大切に、これからの高校時代を過ごして欲しいですね。