皆さん、こんにちは 栄養学を担当しています教員の稲葉洋美です
新潟に来て6年目を迎えました。以前は関東で箱根駅伝に出場している選手や大学スポーツ選手の栄養サポートをしていました。新潟医療福祉大学に来てからは、近隣の小学生、高校生、大学生の栄養サポートを行っています。
中学・高校時代に運動部に所属していたり、マネージャーとして活躍していた方の中には将来スポーツ現場の栄養サポートがしたいと思っている方も少なくないと思います。
そこで、今回は、スポーツに関係する授業内容を一部ご紹介したいと思います。
スポーツ栄養に関して取り上げる授業は3年前期に配置されている「栄養学Ⅳ」という授業です。
生化学、運動生理学、栄養学、調理実習など一通り基礎を学んだあとに配置されています。授業毎にあるいは班ごとにテーマを設定して設定されたテーマの選手に対してどの様な栄養サポートを行うかを班ごとに発表してもらいます。
例えば、ミニバスをしているお子さんがいる保護者向けのお弁当教室や一人暮らしの大学生に向けた簡単朝食レシピの作成、夏場の水分補給に関する講座などです。
大学生は、普段、栄養指導のツールとしてパワーポイント資料を用いることが多いのですが、体育館での栄養サポートやグランドでのサポートを想定してパンフレットを作成したりホワイトボードを活用したサポートを考えたり、食事調査をしたりと様々です。
写真は、パワーポイントを用いた栄養指導を想定した際に実際に3年生が作成した資料の抜粋です
各班の栄養サポート内容を聞いて、他の班は自分の抽斗になかった新たなサポート方法や話し方や選手への接し方を学びます。
授業では4~5人で1テーマに取り組みますが、社会人になり実際に栄養サポートを行うことになったら全てを1人で行うことになります。多くの授業で学ぶ知識・技術を総動員して将来1人で栄養サポートが出来るようになるための基礎をしっかりと学ぶ授業です
スポーツ現場で栄養サポートを行う仕事に就くことは簡単ではありません。しかし、スポーツ栄養に興味がある方は強い気持ちをもって夢に向けて歩みを進めて欲しいと願っています