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2020.08.14

学内実験紹介 ~加工食品の基礎と化学を学ぶ 食品加工学~

健康栄養学科教員の山崎です

今日は当科2年生の授業「食品加工学」をご紹介いたします

  

食品は古くから保蔵のために様々な工夫がなされ、

おいしく食するために様々な加工法が発展してきました。

「食品加工学」は、農産加工食品、畜産加工食品、水産加工食品、調味料、嗜好飲料

などの加工方法や加工原理を学ぶ授業です。

また、加工食品の安全や品質を確保するための規格基準、

食品表示基準や容器包装についても学びます

  

例えば、暑い季節にはアイスクリームが食べたくなりますが、

パッケージをみると名称に「アイスクリーム」「アイスミルク」「ラクトアイス」

と表示されていることがあります

皆さんは、この3つの違い、分かりますか

 

 

正解は乳固形分や乳脂肪分の%の違いです

 

「アイスクリーム」「アイスミルク」「ラクトアイス」は

「アイスクリーム類」に分類されているのですが、

それぞれ「アイスクリーム」は乳固形分15.0%以上(うち乳脂肪分8.0%以上)、

「アイスミルク」は乳固形分10.0%以上(うち乳脂肪分3.0%以上)、

「ラクトアイス」は乳固形分3.0%以上のもの、と法律で決まっています

  

さらに、「食品加工学」の授業では、講義で理論を学ぶと同時に、

実習で主な加工食品をつくり、体験的に加工原理・加工方法を学んでおります

  

写真は昨年の食品加工学実習の様子です

何を作っているところしょうか

 

1

白い液体のように見えますが、何でしょうか? 

牛乳? 

 

いいえ、違います。

 

ある原料を一晩水に浸漬した後、水と一緒にミキサーにかけ、

10-15分程度加熱をしてから、布で絞った液です。

2

 

塩化マグネシウムを主成分とするものを入れて、しばらく置いた状態です。

滑らかな液体だった状態から、凝固沈殿しています。

 

3

もう、何を作っているかお分かりになったでしょうか

   

 

4

そう、木綿豆腐です

  

 

そのほか、ソーセージやかまぼこ、こんにゃく、キャラメルなども作ります。

5

 

今年は新型コロナウィルスの影響で、前期はすべてメディア授業で実施しています

後期になると、いよいよ実験実習が始まります

今まで通りに実験実習を実施することはできないと思いますが、

感染リスク対策を徹底しながら、学生の皆様の教育の質が担保されるように、

授業をより工夫していきたいと思います!

 

#大学生活