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2022.06.28

実習していて感じたこと

こんにちは。健康栄養学科教員の岩森です。

普段の授業では、調理学や調理学実習を担当していますが、ふと考えさせられる事が増えてます。柄にもなく何を?と言いますと・・・

調理には、理論(なぜそうなるのか?何のためにその工程は必要なのか?)と実践(スキルを身に付ける、練習)が大切だとよくいわれますよね。でも、全てを同時に伝え切ることはできません。ほんと難しいなぁーということを考えちゃうんです。

 

私自身、教わる側であった大学生時代から、調理学実習の助手をしていた頃も恩師から「理論と実践の大切さ」を常々言われてきました。改めて振り返ってみると、大学時代の恩師は実践寄りで、2時間近くかけて全てを実演される先生でした。助手をしていた時の恩師は理論を丁寧に話し、時には自分達で考えながら作ってみなさいというスタイルの先生でした。どちらのスタイルも私にはとても勉強になりましたし、教える側となった今でもお手本にしていることは数多くあります。そこに優劣はないです。ですが、いずれかのやり方をそのまま行うことは、今の私にできないです。

で・・・冒頭のことをふと考えるわけですよ。

もっと昔の話をしましょう。

私の親は給食センターや仕出し屋で働いていました。なので、家では調理をする機会がなかったんです。機会がないはちょっとおかしいですね。自分で調理しようとする前に「〇〇食べたいな」と思って口にした後には、調理が得意な親が大抵叶えてくれたのです。まさに食べる専門!その癖、味にはうるさい(今思うとタチの悪い)子供でした。

調理することは好きな方でしたが、正しい過程で美味いものを作るというより、ふと気が向いた時に(年に数回)、〇〇と〇〇組み合わせるとどうなっちゃうんだろう?といった実験的な発想で行うことがほとんどでした。

いざ私が大学生になった時、仕出し屋の息子という、肩書きだけは料理が得意そうな(でも料理はほとんどできない)学生でした。みんなでお弁当持ち寄ろうという機会がありまして、その時に作った中身が「チャーハン、卵焼き、ほうれん草のお浸し、プリン」でしたからね。名称だけで黄色というか卵だらけってツッコミが聞こえてきそうです。

私が調理に向き合ったのは、現在学んでいる大学生よりも遅い歳になってからと言えます。なので、現在学んでいる学生には、1日も早く調理に向き合って欲しいという想いは強いですし、そうなるように私自身が上記の悩みに向き合い続けよう!と思う次第です。

 

で、つい先日の調理学実習の様子です。

 
↑この日は中国料理でした。火加減だいじ。


↑大皿に盛り付けた後に取り分けてます。

↑ 炒飯作るときは学生時代を思い出しますね。

最後に念の為・・・ふと考えてしまったのは学生に問題があったとかではないですよ。

今年の一年生も本当に熱心!家でもどんどん調理してもらって、来月の定期試験もみんな合格してもらって、私の悩みなんて吹き飛ばしてくれるんじゃないかなーと期待しています!

#その他