2年生の生化学実験担当の田村です。
高校生の皆さんは、普段どのくらい料理をしますか?
日本の食卓にはお醤油は欠かせないですね。
一方で、塩分の高い食事は高血圧になりやすいなど気になるところでもあります。
生化学実験では、無機質の定量として、濃口醤油と薄口醤油の食塩濃度について調べました。
見た目にも、濃口醤油の方が、薄口醤油よりも色が濃いですね。
今回の実験ではモール法と呼ばれる食塩の滴定法を行いました。
ビュレットと呼ばれる、細長いメモリのついたガラスの測量容器を使います。
1mくらいある長いガラス器具です。
お醤油とクロム酸カリウムの入っている三角フラスコに、硝酸銀を少しずつ滴下していくと塩化銀の白い沈殿が現れます。
反応したクロム酸銀の微赤褐色から、当量点を見極めるところがポイントです。
真剣に、見定めていますね。
最終的に滴下した硝酸銀の液量から、醤油中の食塩濃度を計算します。
実際にどのくらいの食塩が入っているのか気になったら、家のお醤油のラベルをチェックしてみましょう!
身の回りにある食品の表示には、食品学や栄養学のヒントがたくさん含まれています。
生化学はこれらの学問の土台になる学問なのです。
是非、普段から、是非食品表示に注目してみてくださいね。