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2022.11.18

皆さんは、どの品種のサツマイモがお好みですか

こんにちは。健康栄養学科教員の山崎です。

最近めっきり冷え込んできましたが、皆さんは寒い季節に食べたくなるものがありますか。私は鍋と焼き芋です。最近は「冷やし芋」も人気ですが、やっぱり寒い冬に熱々の焼き芋を食べるのが私は好きです。

サツマイモにはベニアズマ、べにはるか、シルクスイート、高系14号、安納芋など様々な品種がありますが、皆さんはどのサツマイモがお好みでしょうか。品種を言われても分からない、という方のために新潟県で比較的多く流通している3つの品種について、簡単に特徴をご紹介いたします✨

ベニアズマは、長紡錘形で皮色は濃い赤紫色、肉色は黄色で、肉質はやや粉質、ホクホクした食感のサツマイモです。水分が少なく、優しい甘味を持ちます。サツマイモの中でも流通量が多く、千葉県や茨城県など東日本を中心に栽培されています。天ぷらや大学芋にも向いています。ホクホク系がお好きな方にはお勧めです。

べにはるかは、紡錘形で皮色は赤紫色、肉色はやや白っぽい黄色で、肉質は粘質、ネットリ系の甘味が強い品種です。近年では、青果用品種として最も多く栽培されています。新潟県で「いもジェンヌ」として知られているサツマイモは新潟市西区の砂丘地で栽培されブランド化されたべにはるかです。ネットリした濃厚な甘味のサツマイモがお好きな方にお勧めです。

シルクスイートは、短~紡錘形、皮色は濃い赤紫色、肉色は淡い黄色で、肉質は粘質、しっとりとした滑らかな食感が特徴のサツマイモです。甘味は比較的強いものの上品な甘さで後味がさっぱりとしています。新潟市北区では「しるきーも」というブランドいもとして販売しており、本学健康栄養学科でも2012年~2018年まで耕作放棄地を活用したサツマイモ栽培や商品開発等で特産化に関与してきました。程よい甘さで絹のような滑らかな食感を楽しみたい方にお勧めです。

新潟の土壌は水はけが良い砂丘地のため、サツマイモの栽培に適しています。サツマイモの収穫時期は10月頃ですが、13~15℃で1~2か月程度貯蔵することによりデンプンが糖に変わって甘味が増し、肉質も粉質から粘質に変わります。まさにこれからが美味しくなる季節です。

今年は色々な種類のサツマイモを食べ比べてみてはいかがでしょうか。なお、加熱するときは、品種にもよりますがおおよそ75~85℃くらいの温度でゆっくりと加熱するとマルトースという糖が増えて甘くなりますので、電子レンジよりも蒸し器やオーブンで加熱するのがおすすめです。

 
10月末に今年度初めてサツマイモを蒸して食べました!写真は蒸す前のシルクスイートです。

 

蒸し終わったシルクスイート。肉質はしっとりしつつも、ホクホク感もまだ少し残っていました😋もう少し経つとより粘質になって甘味が増すので、1か月後くらいにまた食べて食感の違いを楽しみたいと思います❗❗❗

#その他