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2023.03.03

一般社団法人 大学女性協会 国内奨学金贈呈式に参加しました

こんにちは。

教員の宮本です。

実は私は、健康栄養学科の助手でありながら、本学大学院博士後期課程の院生でもあります。

私は学部生の頃から、女性アスリートの栄養状態・月経不順・心的ストレスに関する研究を続けてきました。現在も10代~20代の様々なレベルの女性アスリートを対象に調査と研究を進めています。

この度、一般社団法人大学女性協会の奨学生に選出して頂きました。今回は奨学生のうち、女性、教育、国際関係分野の研究を行う者1名に与えられる「ホームズ奨学生」に選出して頂くことができました。本学では初めての選出だったとのことです。大変嬉しく思っています。

先日、東京で開催された奨学金贈呈式に参加してきました。皇居近くの神保町にある学士会館という歴史ある建物で開催され、式場も素晴らしい場所でした。
 

式場には、大学女性協会会員の皆様が大勢おり、奨学生によるスピーチを披露する場がありました。私がお話した内容を少しだけご紹介させて下さい。

 

「高校時代の経験から疑問に思っていた、女性アスリートの月経不順と栄養・ストレスの関係性について明らかにするために、大学1年生の春から調査と研究を続けてきました。私は高校3年間、生理が止まってしまっていました。中学3年生までなんの問題もなく生理が来ていたのに、なぜ急に止まってしまったのか?婦人科の医師にも、「詳しい原因はわからない、食事量不足の影響もあるかもしれないし、ストレスの影響もあるかもしれない」と言われ、「部活を辞めるしかないよね」、とまで言われました。食事もしっかりとっていたのに、なぜ私だけ…と悩む日々が続き、薬を使用して生理を来させていました。副作用で体調不良になったり、体重調整が難しい、生理が自然に来ないことへの不安やストレスはものすごく大きかったです。この経験によって、「月経不順となる原因を明らかにしたい」「自分と同じ思いをする女性アスリートを増やしたくない」という気持ちが強くなりました。その後、新潟医療福祉大学という大学へ進み、澁谷先生の元へ行って相談した日から今日まで、女性アスリートの月経不順の問題解決のために研究を続けてきました。今後も一人でも多くの女性アスリートを救うために、研究を続けたいと思っています。」

という話をしました。

あともう1つ私が会の最後にお話したことがあります。

その内容は、

「皆さんは新潟医療福祉大学をご存じでしょうか。正直、あまり聞いたことがないなと思う方もいらっしゃると思います(首をかしげている方多かったです(^^;)。実は私も、高校3年生の頃はずっと別の大学を目指していました。要するに、進んだ大学は第一志望の大学ではなかったということです。そのため大学1年生の頃は、正直、大学生活を楽しむことができていない日もたくさんありました。名の知れた大学に行けていればもっと楽しめていたのかなと思うこともありました。でもある時、自分が本当にやりたいことに目を向けて動き出さなくては、と思い、澁谷先生のもとへ相談に行きました。これが大学1年の3月です。やりたいことをはっきりと言葉で伝えたその日のことは今でも鮮明に覚えています。その日から前を向いてとにかく突き進んできました。途中で色々なものを犠牲にしながら突き進んできましたが後悔はしていません。今日ここでホームズ奨学生として認めて頂けたことを誇りに思います。日本の社会には大学名でどうこう言う方もまだまだたくさんいます。もちろん名の知れた大学には素晴らしいことはたくさんあると思います。ですが私は、私と同じように悩んでいる後輩に、大学名にとらわれず自分のやりたいことに向かって突き進めば必ずいいことがあるよ、ということを伝えたいと思っています。改めてこの度はホームズ奨学生に選出して頂きありがとうございました」

という話です。

この話をした後に、1人の女性協会の方が話しかけてくださいました。

「私はアメリカのロサンゼルスに何年も住んでいた。そこには世界中の研究者、優秀な方が集まっていた。日本の○○大学の○○です、と言ってもみんなきょとんとしている。世界に出たら大学なんて関係ない。世界は実力勝負よ。」と。

このお話を聞いて、小さいことを気にしている自分が恥ずかしくなりました。

自分がやるべきことに集中し、突き進むことの大切さを改めて感じた1日でした。

#その他