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2022.07.08

「スマホ脳」

こんにちは! 健康栄養学科の川上です。

今回は以前に読んで印象に残った書籍を紹介しようと思います。スウェーデンの精神科医であるアンデシュ・ハンセン氏の書いたベストセラー、「スマホ脳」(新潮新書)です。購入当時、この本の帯には、「世界的ベストセラー上陸!」だの、「スティーブ・ジョブスはわが子になぜiPadを触らせなかったのか?」だの、「人生の数年が○ェイスブックに吸い取られる」等々の記載があり、完全にそそのかされて買ってしまいましたが、読み終わると買ってよかったと思っています。

 

ざっくり要約すると、

・精神科を受診する若者が2010年から2016年に急増(スマホからインターネットにアクセスできるようになった時期と重なる)

12時間以上使用するとうつのリスク上昇

・ヒト脳内の報酬中枢を煽るSNS(思わずスマホを手に取りたくなる・・・スマホ依存が生じる)

・幼時期からタブレットを使用していると、「衝動をコントロールする能力」が抑制される(将来的に重大犯罪が増加?) 

IQが近年低下(脳の機能をスマホに外部委託している)  等々・・・

 

とまあ、要するにヒトはスマホを使い過ぎるとロクなことにならない、ということです。いずれも最新の研究知見に基づいて述べられており、説得力がありました。我々の祖先が生き残るために獲得してきた脳の機能を巧みに利用し開発されたのがスマホや各種SNSであり、スマホ依存は起こるべくして起きたのかもしれません。

また、現代人は1日平均4時間もスマホを使用している!とのことですが、私は大丈夫かと、念のため使用時間を直近3週間で調べてみると・・・1日平均1.01.5時間使用していました。体感としては、1日で3040分くらいでしょ?と思っていたのですが、その倍はあったのでショックですよ。無意識にスマホ見ているんですね・・・。

 

このブログを読んだ皆さん・・・皆さんはスマホ依存になっていませんか? 大丈夫?

でも、このブログも大体スマホで読んでますよねぇ。矛盾してしまうのが困ったものです。

 

著者であるハンセン氏は、「私たちはデジタルな道具を賢く使わなければならないし、それにはデメリットもあることを理解しておかなくてはいけない。」とも書いています。全くその通りだと思います。まずは、SNSに没頭しないようにすることが対策になるでしょうね。

 

何事も「やり過ぎ」は良くないので、注意すべし! 是非皆さんも「スマホ脳」、読むことをお勧めします。

#その他