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2011.02.04

日本病態栄養学会に参加して(その2)

こんにちは 栄養学科4年の三田です

さて・・・・前回は、病態栄養学会での発表を報告しましたが、テーマだけ聞いても、一体何?と疑問でしたよね?
ということで、この機会に、研究内容のキーワードについて、内容を報告します。

【1型糖尿病って?】
 膵臓のβ細胞のウイルス感染に自己免疫反応が関与して発症するもので、血糖値を下げる「インスリン」というホルモンの分泌が欠如または高度の障害を生じるため、インスリン注射、食事の管理(特にエネルギーや炭水化物)、運動が重要になる疾患です。

【つぼみの会って?】
 1型糖尿病患者と家族の会:患者会のことです

【サマーキャンプって?】
 東京のつぼみの会(患者会)が主催する、患児を対象とした5泊6日のキャンプのことです。

キャンプには、次のような目的があります。
1)生活の基本学習をする(食事は自分で選択するバイキング形式です)
2)糖尿病の管理について学習する(医師、管理栄養士、看護師などが授業・調理実習
  などを行う)。
3)自分で血糖を測定したり、自分で注射をする方法を学習する。
4)お楽しみ行事を行う(登山、大運動会、海水浴、花火大会、キャンプファイヤーなど)

ちなみに、私たち4人は、栄養スタッフとして、東京の他大学の学生と一緒に参加させていただき、低学年者への授業、高学年者への授業、調理実習、摂食調査などを行いました。5月から7月頃までは、東京で5、6回事前ミーティングを行い、勉強会やキャンプでの授業の指導案作り、その他準備などをしました。

実際に東京に行ってミーティングに参加するのは、交流が深まるだけでなく、意見を出し合って相談したり、みんな「キャンプをいいものにしたい」という想いで絆が深まります。

さらに、私たち栄養スタッフは、1日3食、100人分の料理を作る仕事があるため、毎日がとてもハードです

毎日の睡眠時間は約3~4時間と、体力的にも過酷な状況でしたが、子ども達と遊んでストレスを発散したり、ごはんを食べて「おいしかった」と言ってもらえることは、栄養スタッフにとって何よりも嬉しいことで、疲れが吹っ飛びました

キャンプに参加して感じたことは、栄養管理の大切さはもちろんですが、キャンプで行われた様々な行事(海水浴やお化け屋敷やキャンプファイヤーなど)の中で、子どもたちは、とても輝いていました。キャンプで同じ疾病を有する患児と触れ合うということは、日頃話せないことを話し、共感しあえる場でもあると思いました。

このキャンプは子ども達にとっても、私たちスタッフにとっても『宝物』になっていくのかなと、感じました。

参加した人だけがわかる充実感です

来年もぜひ後輩に参加してもらい、同じような充実感を味わってほしいと思います

#大学生活