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2026.05.20

貧困は、教科書の外にあった

3年の金井です。
私がフィリピン研修で最も心に刻まれたのは、貧困地域の子どもたちとの出会いでした。

私は、これまで授業や文献を通じて貧困について学び、「理解している」つもりでいました。
しかし実際に現地へ足を踏み入れた瞬間、その認識が大きく揺らぎました。
笑顔で話しかけてくれる子どもたちの姿は、どんな教科書にも載っていないリアルな現実でした。

特に忘れられないのは、子どもたちに名前を呼ばれて話しかけてもらったときのことです。
嬉しい反面、頭がいっぱいになってしまい、うまく近づいて話すことができませんでした。
その小さな「距離」こそが、自分がまだ本当の意味で寄り添えていないことを如実に示していたように思います。
知識として「貧困を理解している」ことと、目の前の人に心から向き合うことは、全く別のことだと痛感しました。

また、貧困の問題はお金さえあれば解決するほど単純ではないことも、現地で改めて実感しました。
子どもたちが将来にわたって自らの力で生活を切り拓いていけるよう、「自立する能力」を育む支援こそが本質的な解決につながるのだと感じています。
栄養教育ひとつをとっても、食べるものが選べない環境では知識を伝えるだけでは不十分であり、農業支援や生活基盤の整備と一体となった取り組みが必要です。

今回の研修を通して「現地に行かなければ得られない経験がある」という当たり前の事実を、全身で体感できた貴重な機会でした。
あの子どもたちとの距離を少しでも縮められるよう、自分に余裕を持ちながら、本当の意味で寄り添う力を鍛え続けていきたいと思います。
ぜひ皆さんも身近なことから1歩踏み出して体験してみてください。
そこにはきっと多くの学びがあると思います。

#国際交流