教員の宮本です。
今回は、私が学部4年生の頃から2年間続けている女子長距離ブロック選手の栄養サポートについて紹介したいと思います。
本学女子長距離ブロックの監督は大島めぐみさんで、これまでオリンピックや世界陸上に出場されていた経験をお持ちのもの凄い方です!また、共にご指導されている松宮コーチもオリンピックに出場されていた方でこれまたものすごい・・・お二人に毎日指導して頂いている選手が羨ましいです。
2020年の夏。ご縁があって大島監督とお話させて頂く機会があり、長距離女子選手の食事を改善するために栄養サポートを担当することとなりました。この時の選手の食事状況は、かなり改善が必要で、継続したサポートをしていくことに決めました。具体的には、まず1日3食きちんと食べている選手が少なく、欠食が多い、白米の量がものすごく少ない(一般女子学生の半分くらい)、おかずの偏りが目立つ…などです。大島監督からは、「選手がなぜその栄養素を取り入れなければいけないのか?を理解し、自ら食品を選択できるようになってほしい」というお話があり、私ができるサポートを考えアイディアを出しました。2か月に1回の食事調査・相談から始め、その中で各選手に伝えるべき食知識を資料にまとめたり、簡単に調理できて栄養もしっかりとれるおかずを一緒に考えるなど、いろんな方法で食事に興味を持ってもらえるように話をしました。
栄養サポート部の後輩にも協力してもらい、選手へ栄養満点のお弁当の提供も行いました。
練習後もしっかりと食事量を確保できるよう、美味しさはもちろん見た目も工夫されているお弁当達は大好評でした♪
2021年冬~コロナ感染拡大の影響でなかなか直接選手と話をしたり、食事提供を行うことはできなくなってしまいましたが、簡単自炊レシピ集をSNSで発信したり、Zoomを使用して選手と定期的に食事の相談を行うなどして、栄養サポートを継続してきました。サポートが始まった頃はあまり食への関心がなかった選手も疑問に思っていることを質問してくれたり、食事と日々のトレーニングやコンディションを照らし合わせて振り返る習慣がついている選手が増えました。
先月、10月31日に全日本大学女子駅伝が開催され、本学女子長距離ブロックの選手達が仙台を駆け抜けました!前日から私も帯同させて頂き、食事内容や量について細かく相談し選手が不安なく栄養補給してスタートを切れるようにサポートしました。
選手みんなの頑張りが本当に素晴らしく、なんとなんと初めて最後まで襷がつながりました!全員が怪我無く最後まで走り切り、ゴールできた瞬間は本当に感動しました…!ホッとしました。
スポーツは美しいと感じた瞬間でした。
ゴールした後、来年はさらに強いチームとなるように、栄養面でサポートできることは何だろうか、とアイディアを考え大島監督と話をしました。もうすでにカウントダウンが始まっています。私たち栄養スタッフは選手を今よりも良い方向へ必ず変化させなければなりません。
監督、コーチ、そして選手とたくさん話をして相談しながら、競技人生を充実させることができる環境を作る手助けをしていきたいと思っています。