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2022.05.30

グラスゴー大学留学の思い出 その2

皆さんはスーザン・ボイルさんをご存知でしょうか?Britain’s got talentというテレビのオーディション番組で一躍有名になった“スコットランドのおばさん”キャラの女性(出演当時47歳)です。そのキャラからは想像できなかったような美しい歌声と豊かな表現力で、審査員と会場のオーディエンスを驚かせ、勝ち進んでいきました。

https://www.youtube.com/watch?v=obeE5tKO6jo

2009年シーズンで、私もまだグラスゴーにいたので、彼女に投票するために電話したことを覚えています。彼女は、パフォーマンス前に出場の動機を質問されて、プロの歌手になりたいと答えていました。優勝は逃したものの、爆発的な人気を得てデビューを果たしたのです。番組で披露した歌は”Les Misérables””I dreamed a dream”(邦題:夢やぶれて)でしたが、見事に夢を叶えたのでした。彼女のアルバムにも入っているYou raise me upという楽曲がとても好きです。日本ではアイルランドの女性ボーカル(+fiddler)グループCeltic womanのカバーが有名ですね。荒川静香さんがトリノオリンピックで金メダルに輝いた時のエグジビションのプログラムでも使われていたことをご存知の方も多いのではないでしょうか? このプログラムを見ると、あまりにも美しいスケーティングに心が震えます。でもそれだけでなく、金メダリストがこのように感謝を表現していること(歌詞の内容)にもとても感動します。

 

ケルト音楽は日本人にとっても、どこか懐かしさを覚える気がするのは私だけではないと思います。例えば、「蛍の光」や「ロンドンデリーの歌」は、元々スコットランドやアイルランドの民謡です。スコットランドでは大晦日~元旦にかけて”Auld Lang Syne”(蛍の光)が歌われます。日本ではちょっと寂しい感じのアレンジが多いと思いますが、スコットランドではもっとアップテンポで明るい感じのアレンジがされています。イベントの最後にみんなで手をつないで歌ったりもされます。映画「タイタニック」でケルト音楽が使われ、流行したこともありました。セリーヌ・ディオンによる主題歌「My Heart Will Go On」のイントロでもティンホイッスルが使われて、ケルト音楽っぽい感じを醸しだしていましたね。

 

その他もろもろ、スコットランドには有名な湖があります。ネッシーがいると言われているネス湖ですね。ハリー・ポッターの作者JK・ローリングはスコットランドの首都エジンバラのエレファント・ハウスというカフェでこの作品を書いたことで、ハリー・ポッターの聖地となっています。ちなみに私が留学していたグラスゴー大学はUK4番目に古く(1451年創立)、ハリー・ポッターの映画に登場する魔法の学校はグラスゴー大学をイメージしてデザインされたという話です。長崎のグラバー邸で有名なトーマス・グラバーさんもスコットランド人で、日本人女性と結婚しました。プッチーニの歌劇「蝶々夫人」のモデルとされているとか。蒸気機関のジェームス・ワット、背もたれの高い椅子のデザインで有名なチャールズ・マッキントッシュもグラスゴーにゆかりのある有名人です。


さて、次回最後は食べ物のご紹介です。お楽しみに。
#その他